自死遺族として生きる

人生は修行かな。

手作りアップルパイ

長男が先日職場から小さなりんごを二つ頂いて来た。
「このりんごでアップルパイを作って。」
と言われた。


私の作るアップルパイは、超簡単。
りんごをバターでソテーして少しの砂糖、シナモンをふりかけ
冷凍パイシートに包んで焼くだけ。
職場の友人に教えてもらった。
仕事していたので、手の込んだ料理は作らなかった。(言い訳)
お菓子作りは正確に計量しないといけないので
大雑把な私は、手作りお菓子はホットケーキかアップルパイだった。


焼きたてのアップルパイは温かくて美味しい。
お店では焼きたてアップルパイは売ってないし子供たちは大喜びだった。


次男は特にアップルパイが好きで
小学校の作文にも書いたほど。


夫は甘いものは食べなかったので
三等分したアップルパイを三人で食べた。
切ったアップルパイをこっちの方が大きいだの
そっちがいいだの言いながら。


反抗期になった息子達もアップルパイは喜んで食べた。


でも。。。


作りたくない。
次男がいない。
あんなに喜んでくれた次男がいない。


他の方のブログを拝読すると
故人の好物を作ってお供えしたりしているが
私にはそれが出来ない。


なんでだろう。
考えた。
そう。
私は息子を失った悲しみ苦しみ辛さ
いろんな気持ちを早い時期から封印してしまった。
そうしたら、涙も出なくなってしまった。


最愛の息子に先立たれて廃人のようになってしまった私を
もうひとりの強い私が封じ込めて普通に生活している。


何かのきっかけで封印していた気持ちが出たら怖い。
だから、息子の好物が作れない。
そもそも未だに息子の死を受け入れられない。


なんで、うちの息子なのか。
まだ十九歳。
人生で楽しい時期だったはず。


まだもうひとり息子がいるじゃない
その言葉に傷つく。


長男は長男。
次男ではない。
次男の代わりは誰もいない。


次男が死んだ時、私も半分死んだ。


アップルパイからドーンと落ちてしまった。
疲れているのかな。
ここでしか本音を言えないので。。。